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Channel: ブログ版「長崎遠めがね」
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タイムボールの柱の基礎?発見

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昨日(9月8日)長崎新聞の23面に 「報時球 塔の基礎?発見」の 記事がありました
 


タイムボールとは「報時球」とも呼ばれ
高い塔の上から 大きな球を落下させて 港の船舶に正確な時刻を知らせる装置のことです。

1833年にグリニッジ天文台に初めて設置されました
日本では 明治36年(1903) 横浜と神戸に 明治41年(1908) 門司に設置されました。
 
長崎では 明治44年(1911)3月に 鍋冠山中腹に「長崎報時観測所」が設置され
翌年 明治45年(1912)2月10日に「タイムボール」が完成し 報時業務を開始しました
 
長崎の「タイムボール」は 直径が2.1mの赤い球で 柱は白色で27mの高さでした
赤い球は 正午5分前に柱の上部に揚げられ 電気信号により 正午ちょうどに 6m落下しました
 
長崎では 横浜、神戸、門司と違い、独自に報時観測所をもっていたため
日曜、祭日も 休むことなく報時することができました


 
新聞では 1952年頃に 鍋冠山の頂上方向から撮影された
長崎市街と手前にタイムボールが写っている写真が紹介されていましたが
戦後まで タイムボールが残っていたのを知り 驚きました
  
イメージ 5
さらに グリニッジの物と同じで  赤い球だと思っていましたが
 新聞を見ると 縦に交互に赤白が並んだ板で 球を作っていたようです これも驚きました
 

イメージ 1
稲佐山行のロープウェイのスタート地点「淵神社駅」近くにある 大きな絵馬?の一部です
吉田初三郎の鳥瞰図「景勝の長崎」昭和9年(1934)を拡大したものです
 
大浦川をはさんで 左が「どんの山」 右が「鍋冠山」です
「どんの山」の頂上には 今の海洋気象台の前身である 長崎測候所が見えています
「鍋冠山」の中腹 大浦天主堂の背後にある「観測所」が 長崎報時観測所です
そして 櫓の中ほどに 赤い球も見えています
 
イメージ 2
2010年08月05日 稲佐山から見た 報時観測所跡です
 
左奥に 出雲近隣公園が見えます 以前は「景勝の長崎」にも描かれているように 出雲浄水場でした
報時観測所は その右手前に写っています 画像中央の草地です
 
イメージ 8
2005年12月25日 観測所跡地から見た 鍋冠山の頂上方向です
右手前の道を下ると グラバー園の第二」ゲートです すぐ近くです
 
イメージ 9
2006年01月01日 観測所跡地から見た 「どんの山」です
「どんの山」には 長崎海洋気象台の前身である「長崎測候所」がありました
さらに 測候所の前に大砲があり 空砲で長崎市民に正午を知らせました
 
イメージ 10
2006年01月15日
この場所は 以前は国有地でその後 市有地となったそうですが
この頃は 近所の方達のバイク置き場になっていました
 
イメージ 11
2009年02月02日
鍋冠山側から見た 観測地跡方向です
左は 長崎港と水辺の森公園です 右側は 東山手の活水大学の赤い屋根が見えます
 

2012年 市有地が競売で私有地になり 住宅の建設が始まりました
私は 鍋冠山の展望台で撮影後は 近くを通るので 工事の様子を撮影していました
 
新聞で紹介されていた 柱の基礎?のようなものが 撮影した画像に写っていました
 
イメージ 12
2012年02月10日 09時33分
 
イメージ 13
2012年02月10日 09時36分
 
イメージ 3
2012年02月11日10時33分
 
イメージ 4
2012年02月17日 10時45分
 
イメージ 6
2012年06月05日 住宅は順調に建設中です
 
イメージ 7
2012年09月09日 住宅の完成後 裏庭に 置かれていました
 
新聞で昨日紹介されていた 報時球の塔の基礎らしい物体です
 

なお 明治45年(1912)2月10日に「タイムボール」が完成して
ちょうど100年後の 2012年2月10日に 支柱の基礎らしいものを撮影したのは 偶然です
このブログを作って 初めて気付きました(笑)
 
そして 新聞では タイムボールの完成を1912年(大正元年)と紹介していましたが
大正の年号が始まるのは 1912年7月30日からなので
2月に完成したタイムボールは 明治45年生まれとなります
 

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